アメリカ・インディアン(いまはネイティブ・アメリカンといいますが)のナバホ族が作るシルバーアクセサリーは、このページをご覧になったみなさんはすでにご存じと思います。 ナバホ族がスペイン人からシルバーの加工技術を習ったのは1850年代のことですから、けっこう最近なのです。まだ150年の歴史しかありません。しかしハンダ付けの技法は1980年代からといわれますから、今日のような精巧なものが作られるようになってからはたったの100年しかたっていないのです。今では居留地にすむネイティブアメリカンの多くがジュエリーアーチストとなり、非常に多くの種類が作られています。

 ネイティブ・アメリカンの部族によって、そのジュエリーの特徴は大きく異なります。もちろん今ではアーチストもいろいろと他の技法を取り入れたりしていて差が無くなっていますが、基本的にはこういう感じです。

※インディアンジュエリーのフェイク(偽物)について
実はアメリカでは、インディアンジュエリーと名乗って良いのは「ネイティブアメリカンの血が入っている人が作ったものだけ」と決められています。日本ではもちろんこういう法律はないので、インディアンジュエリーと称して、主にタイ製の商品がたくさん売られています。原価がせいぜい数百円のものを1万円以上で売っているお店もけっこうあり、ネットでもたくさんあります。見分け方ですが、こんな感じである程度わかります。

1 アーチスト名とターコイズの鉱山名がない・・・実際に聞いてみたら分かります
2 ターコイズがべたっとしていて、単色の水色か、模様も不自然なモノが多い。
  ※タイのものはターコイズの粉を樹脂で練った再生ターコイズが大半です
3 ターコイズの大半がチャイニーズであり、アメリカンターコイズがない
4 アーチストの刻印がすべて同じで、同じ刻印のものが異常に大量にある

こんな点に気を付けて、本物を見る目を養うといいと思います。

<ナバホ>アメリカ南西部最大の部族のナバホ族がジュエリーを作り始めたのは、実はズニ族やブエプロ族よりもあとのことです。大きな石を使ったデザインが多く、ターコイズのほかにも赤いサンゴも使われます。赤い色と蒼いターコイズがマッチして、シルバーの美しさをより引き立てます。ナバホはいまではアリゾナをメインに居留していますが、1864年に合衆国との戦いに敗れたあとニューメキシコの保留地に移されました。ナバホのジュエリーは、そのときにメキシコから伝わった銀細工をもとにしています。大きめの石をはめ込んだり、オーバーレイといって上から飾りのシルバーの板を貼る手法が特徴です。

<ズニ>ズニ族は、もっとも早くからジュエリーを作り始めました。種族的にはナバホとは言語的に異なり、ホピと近く、プエブロ諸族のひとつです。美しく複雑なカッティングと、石のセッティングで知られています。シルバーを使う事より も、一つのジュエリーにたくさんの小さな石をちりばめるたり、モザイクのようにはめ込む手法を取っているものが多いようです。貝殻やオパールもよく使います。またニードルポイントという、小さな石を花びらのように組んでいくデザインもズニのものです。

<ホピ>ホピのジュエリーは、シルバーが中心のものが多く、オーバーレイを利用して様々な模様を刻んだブレスレットなどが代表的です。糸ノコで銀の板から模様を切りだし、切り出した板をまた銀の板に重ねることによって切り絵のような効果を出します。

<サントドミンゴ>サントドミンゴはビーズのデザインで知られます。ターコイズやサンゴなどを小さく切ってビーズにして美しく仕上げます。